株式60%債券40%のリターンが悪化とのニュース | 個人投資家が心がけること
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米国の株式60%/債券40%のポートフォリオの4半期(今年の4月~6月)リターンがマイナス14%と2008年のリーマンショック時より大きいマイナスになったとの記事がありました。
米国の株式60%/債券40%のポートフォリオの四半期ごとのリターンが悪化とのニュースですが。。
ウォール街に衝撃-「株式60/債券40」リターン、金融危機時より悪化 | ブルームバーグ
米連邦準備制度の政策の方向性がますますタカ派的となり、株価と米国債相場の下げが再燃する中で、昔ながらの株式60%/債券40%ポートフォリオ戦略は、4-6月(第2四半期)のこれまでのリターンがマイナス約14%と落ち込んだ。
ブルームバーグの集計データによれば、世界的な金融危機の最悪期や新型コロナウイルス禍の下での相場急落局面よりこれは悪い成績だ。
株式60%/債券40%のポートフォリオは、米国にて伝統的なポートフォリオとされています。
ただ、今年の4月~6月の四半期のリターンはマイナス約14%となり、以下のグラフのように2008年のリーマンショック時の下落(マイナス約12%)よりも悪くなっています。

ただ、ここにきて急に、株式60%/債券40%のポートフォリオの四半期ごとのリターンを取り上げてくる理由がわかりません。
少なくとも、今までの記事で株式60%/債券40%のポートフォリオのリターン比較について取り上げられた記事を見たことがなく、今回はインフレや金利上昇による債券の下落が目立つため、株式60%/債券40%のポートフォリオのリターンを持ち出して悲観的なニュースにしていると感じます。
株式と債券は市場規模も大きく、伝統的な投資対象です。
基本的には逆相関であり、株式と債券は分散投資の観点からは相性の良い組み合わせです。
ここのところの長引く低金利で、金利の引き上げに合わせて債券は下落していますが、基本的には今後も株式と組み合わせて保有するのはポートフォリオのリスクを下げる働きをすることに変わりはありません。
無理やり探し出してきた悲観的なニュースに踊らされないよう、我々個人投資家は今まで通り何も変更することなくリスク許容度の範囲で国際分散投資をしていけばよいと思います。
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[2022.07.24追記]
株式60%債券40%のポートフォリオは現在も有効であるという記事の紹介
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