2022年の国別、地域別の株式パフォーマンス比較 最もリターンが高い国は?
CATEGORYベンチマーク推移

今年の約1年間(1月から11月末まで)の国別の株式パフォーマンスの比較がモーニングスターの記事に載っていました。
最もリターンが高かった国はあの国でした。⚽
2022年の約1年間(1月から11月末まで)の国別の株式パフォーマンス比較
2022年の国別パフォーマンスでロシアに次ぐマイナス成長は中国、2023年の反発は実現するのか? | モーニングスター
以下が2022年(1月から11月末)の約1年間のMSCI国別指数(円ベース)のトータルリターンを並べた棒グラフです。
左にあるほどトータルリターンが高く、右にあるほどトータルリターンが低くなっています。
赤枠で囲まれたワールド、オール・カントリー、エマージングはそれぞれ以下の地域別指数をさしています。

2022年の国別の株式パフォーマンス(MSCI国別指数)をみると、11月末までの過去1年間のトータルリターンで、「アルゼンチン」(56.29%)、「ブラジル」(45.32%)、「メキシコ」(44.73%)のパフォーマンスが際立って高い。
リターンが1番高かったのは、意外なことにアルゼンチン(+56.29%)でした。
しかし、アルゼンチンは2021年11月にMSCI エマージング・マーケット・インデックスからMSCI スタンドアローン・マーケット・インデックスに移行しています。
そのためアルゼンチン株式に投資できず、+56.29%のリターンの恩恵は受けられませんでした。
反対に最悪の結果は「ロシア」で計測不能のマイナスになっている。そのロシアを除くと「中国」がマイナス15.44%で低い。
また、計測不能なほど最もリターンが悪かったロシア(-100%)についても2022年3月にMSCI エマージング・マーケット・インデックスからMSCI スタンドアローン・マーケット・インデックスに移行しており、MSCI エマージング・マーケット・インデックスへ投資していた個人投資家への影響は小さいです。
MSCI エマージング・マーケット・インデックスに組み込まれているブラジルやメキシコ、南アフリカのリターンが高かったにも関わらず、組入比率の高い中国(-15.44%)に影響されて、MSCI エマージング・マーケット・インデックスの過去1年リターンは-1.32%ですが、分散投資のためにマイナス幅は抑えられています。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスの場合は新興国株式比率が12%程度のため、米国株式よりリターンも高く、上のグラフにあるようにプラスのリターンとなっています。
いずれにしろ、国別のリターンは予測できませんし、ロシアに集中投資していたら売却もできずにほぼ全損でした。
上の図をみると、新興国だけでなく先進国でも単一国の株式のリスクはとても大きいことがよくわかります。
素人の我々個人投資家は、投資対象を絞り込むのではなく、幅広く分散投資できるインデックスファンドを保有していけば十分と思います。
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