2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式) 超低コストACWIインデックスファンドのまとめ

CATEGORYACWI
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Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)は、2023年4月26日に設定されたばかりの全世界株式インデックスファンドです。信託報酬0.0525%(税抜)と超低コストであることが最大の特徴です。

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)について過去記事も含めてポイントをまとめます。

<最終更新日: 2023年5月1日>


Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式) (トレカン)

基本情報

  • ファンド名: Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)

  • 申込手数料: なし(=ノーロード)

  • 信託報酬: 年0.0525%(税抜)(=年0.05775%(税込))

  • 信託財産留保額: なし

  • ベンチマーク: MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(税引後配当込み)

  • 設定日: 2023年4月26日

  • 決算: 年1回(5月16日)

  • 運用会社: 日興アセットマネジメント

  • 現在の取扱販売会社: SBI証券



3つのマザーファンドにファミリーファンド方式で投資

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)のファミリーファンド方式

上のように、海外株式、新興国株式、日本株式の3つのインデックス型のマザーファンドにファミリーファンド方式で投資しています。
全く同じ3つのマザーファンドに投資し、信託報酬のみ異なるインデックスファンドMSCIオール・カントリー(全世界株式)もあります。



トレカンが早速つみたてNISA対象ファンドに

 「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」がつみたてNISA対象ファンドに、26日運用開始 | Wealth Advisor

金融庁は25日、日興アセットマネジメントの「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」をつみたてNISA対象ファンドに追加した。


上の記事にあるように、設定日前日につみたてNISA対象ファンドに追加されています。
ただ、現在の販売会社はSBI証券1社のみです。純資産総額の増大のためにも他のネット証券会社での販売が待たれます。

 ⇒ Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式) コスト最安をめざすのか等日興アセットへの取材記事



信託報酬が全ファンドの中で最安。ただし注意点あり(後述)

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)(以後トレカン)は、同じ全世界株式インデックスファンドとして私もメインに投資しているeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(オルカン)(信託報酬0.104%(税抜))の約半分となる信託報酬0.0525%(税抜)です。

これは全世界株式インデックスファンドに限らず、インデックスファンドとアクティブファンドを合わせた全ファンドの中でも信託報酬が年0.07%(税抜)と最安だったSOMPO123 先進国株式よりも低い驚きの信託報酬です。

 ⇒ Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)がオルカンの約半分の信託報酬で登場



トレカンの信託報酬にオルカンでは含まれる指数の使用料やその他費用が入っていない点は注意

ライバルのオルカンは、「他社ファンドの信託報酬に注意しながら機動的に信託報酬を引き下げることにより、業界最低水準の低コストをめざす」超低コストのインデックスファンドシリーズであるeMAXIS Slimシリーズの1つです。
先日も、たわらノーロードシリーズの信託報酬引下げに対抗してeMAXIS Slimシリーズも信託報酬引き下げを発表しています。

ただ、トレカンの信託報酬には、「オルカンでは含まれる指数の使用料やその他費用が入っていない」ため、現時点ではオルカンの信託報酬の引下げは行わない方針とのことです。
このあたり、運用会社によって信託報酬に含む費用の項目に違いがあることが要因です。
ここは運用会社に無関係にどこまでの項目を入れ込むか統一が待たれます。

 ⇒ オルカンはTracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)に対抗する信託報酬引下げは実施せず



eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とTracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)のどちらを選ぶべきか

結局、オルカンとトレカンのどちらを選ぶかについては、信託報酬の数値が一番低いトレカンを購入するのではなく、最低でも1年程度後のベンチマークと実際のリターンの乖離(=トラッキングエラー)をチェックしてからの検討で十分と思います。
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