2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

世界一頭のいい資産の殖やし方

CATEGORY図書
金融危機でも儲かった 世界一頭のいい資産の殖やし方」(元題名: 「Rescure Your Money」) (リック・イーデルマン著)を読みました。

題名だけ読むと、巷にありがちな短期売買や先物取引推奨本かと思ったのですが、読んでみると全く違っており、長期投資、分散投資を軸においたまともな内容でした。



2009年9月発行の新しい本なので、記憶に新しいリーマン危機での事例が豊富です。著名投資家の発言や証券会社の推奨内容がいかに当たっていないかを具体的事例を取り上げて説明しています。
結局、未来にどの資産クラスが上昇するか、いつが底でいつが天井かも予測できないこと、株価は短期間で急激に上昇することを示したうえで、資本主義の成長に賭けた分散投資によるバイアンドホールドを勧めています。

また、リバランスを行うことで、投資の基本である「安く買って高く売る」が自然と実行できることを主張しており、そのための金融商品もETFを勧めています。(原著がアメリカなのでETFが整備されているからと考えられます。日本のETFもましになってきましたが、売買高等まだ不十分な状態の商品がありますね)

なお、巻末に年齢層別の資産配分例が載っているのですが、16資産とか細かすぎ(日本株、外国株式など全てを大型株、中型株、小型株に分けているため、無駄に細かい)です。
もっとシンプルに、各クラス全体をカバーしたインデックスファンド・ETFを利用すれば十分と思います。

ファンドのコストについてもリターンに与える影響を詳しく解説されており、初心者の方も理解しやすく分量も多くないので、読みやすいと思います。機会があればぜひご一読ください。

相互リンク先の cubさんのブログ「年収300万円からの株式投資ノマドライフを目指して」でも私より詳しくレビュー記事を書かれています。↓
「金融危機でも儲かった世界一頭のいい資産の殖やし方」


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 [2010.12.27追記]
 当ブログ経由で購入いただいた本(2010年度)
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COMMENTS

4Comments

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SJP

No title

著名投資家の発言や証券会社の推奨内容、
なんて実際どれほど参考にされているんでしょうね?
皆さん「はいはい、ポジショントークね」と
さめた見方をされているのかなあ、と思っていますが。
トレンドに乗ってなんぼの短期筋の投資行動に対して、
少なからず影響あるのかもしれませんけどね。
頭では「ポジショントーク乙」と思いながら(笑)。
・・・と勝手気ままなイメージを持っていますが、
具体的事例には興味が湧きましたので
久しぶりにこういった投資本でも読んでみようかなあ
と思いました。

  • 2010/07/19 (Mon) 13:23
  • REPLY

kenz

>SJPさん
ポジショントークを結構真に受けて騒いでいる人はいますよね。
だいたい逆指標だったりするので楽しめばいいと思っています。
いずれにしろ誰も値動きはわからないので分散しておきましょうというまっとうな内容ですので
機会があればぜひ読んでみてください。

貯金・節約士のおにぃ@派遣営業マン

No title

いつもブログ訪問ありがとうございます。
kenzさんお勧めの「世界一頭のいい資産の殖やし方」読んでみます。 応援凸⇒凹×4!

  • 2010/07/22 (Thu) 11:45
  • REPLY

kenz

>貯金・節約士のおにぃさん
応援クリックありがとうございます。「世界一頭のいい資産の殖やし方」は読みやすいので一度ご覧ください。