2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

個人向け国債 変動10年 9月の金利は年0.43%まで上昇

2023年9月の個人向け国債の金利情報

今月9月の個人向け国債 変動10年の利率は0.43%と、9年ぶりの高さだった先月8月の利率0.39%よりさらに0.04%上がっています。
各証券会社のキャッシュバックキャンペーンと共に詳細をまとめました。



2023年9月の個人向け国債の利率

  • 個人向け国債 変動10年(第162回): 年0.43% (半年ごとに変動)

  • 個人向け国債 固定5年(第150回): 年0.21%

  • 個人向け国債 固定3年(第160回): 年0.05%



個人向け国債 変動10年とは

「個人向け国債 変動10年」は固定金利の国債とは異なり、金利動向に無関係で元本は変動しません。一方、利率は半年ごとに変動します。

満期は10年ですが満期を待つことなく、購入から1年経過後はいつでも中途解約可能で、国が元本の金額で買い取ってくれます。
さらに定期預金と異なり、(購入時の金額に無関係に)1万円単位で中途換金できます。
 
半年ごとに利金が支払われ、中途解約時は直近2回の受け取った利金(税引後の実際に貰った分)を返却することになります。
そのため、原理的に元本割れはなく、経過利子も日割り計算されてその分の利金ももらえます。

そのため個人向け国債 変動10年は言わば「半年ごとに利率が見直される変動金利の定期預金」として私は(普通預金や定期預金同様に)無リスク資産にカウントしています。



2023年9月の個人向け国債 変動10年 利率は年0.43%

 変動10年(第162回)の発行条件 | 財務省

個人向け国債(変動10年)の利率は長期金利を「基準金利」とし、それに0.66をかけたものが利率となります。
(長期金利×0.66が0.05%を下回る場合は最低保証値の0.05%が利率となります。)
今月9月は、先月8月の日銀の金融緩和策の修正により、長期金利が0.65%まで上がったため、個人向け国債 変動10年の利率は0.65%×0.66=0.43%となりました。


2023年8月の個人向け国債 変動10年の利率は0.39%と9年ぶりの高さでした。さらに今月9月の利率は0.43%まで上がっています。

年0.43%の金利は、たいていの銀行の定期預金金利より高く、1銀行1000万円とその利息までしか保証されないペイオフに無関係で国が保証します。

今月の主要な証券会社のキャッシュバックキャンペーンは以下の通りです。


2023年9月の個人向け国債(変動10年) キャッシュバックキャンペーン

証券会社ごと個人向け国債(変動10年) キャッシュバックキャンペーンは以下です。


個人向け国債(変動10年)キャッシュバックキャンペーン2023年9月 証券会社別比較
 購入金額証券会社
 SBI証券 みずほ証券  SMBC日興証券 野村證券
大和証券
 50万円 500円 ー ー ー ー
 100万円 1000円 1000円 ー ー 1000円
 200万円 2000円 2000円 ー ー 2000円
300万円 3000円 4000円 ー ー 4000円
 400万円 4000円 5000円 ー ー 5000円
500万円 5000円 7000円 7000円 ー 7000円
600万円 6000円 8000円 8000円 ー 8000円
700万円 7000円 9000円 9000円 ー 9000円
800万円 8000円 11000円 11000円 ー 11000円
900万円 9000円 12000円 12000円 ー 12000円
1000万円 10000円 14000円 16000円 14000円 14000円
以降100万円
増額ごとに 
+1000円 +1400円 +1600円 +1400円  +1400円


SBI証券は購入金額が50万円からキャッシュバックがあります。
その他大手証券会社では、SMBC日興証券と野村證券が先月まで購入金額100万円以上でキャッシュバックがあったのが、SMBC日興証券は500万円以上、野村證券では1000万円以上からのキャッシュバックに変更されています。

大手証券会社での個人向け国債の中途解約はコールセンターに電話する必要があります。
私はネット上でボタンを押すだけで解約できるSBI証券で個人向け国債を購入しています。

ネット銀行の定期預金の金利よりもかなり高めの金利になってきた個人向け国債 変動10年は無リスク資産の運用先として有力候補と思います。
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