外国株式指数ファンド 運用報告書

外国株式指数ファンドの運用報告書から実質コストをチェックしてみます。
外国株式指数ファンドは、CMAM外国株式インデックスeと同一信託報酬0.525%の(MSCI-KOKUSAI連動)先進国株式インデックスファンドです。
もちろんノーロード(購入手数料無料)。
三井住友銀行(ネット専用)か投信スーパーセンターでしか購入できなかったため、今まで話題にしていませんでした。
先進国株式インデックス 国別構成比(2010年12月末)

運用報告書からトラッキングエラー、実質コストをチェックしてみます。
外国株式指数ファンド 運用報告書(第2期 2011年11月30日決算) (PDF)
今期騰落率は +2.7% (ベンチマーク +3.8%)
分配金0円。
よって、トラッキングエラーは -1.1%
結構大きいです。
費用明細(1万口当たり)
信託報酬額 50円
売買委託手数料 1円
有価証券取引税 1円
保管費用等 8円
合計 60円
信託報酬は0.525%なので実質コスト(トータルコスト)は 約0.63% (=0.525%×60/50)
外国株式指数ファンドと、確定拠出年金専用の三井住友・DC外国株式インデックスファンドSは、マザーファンドも決算時期も同一なので両ファンドを比較します。
参考記事:三井住友・DC外国株式インデックスファンドS 運用報告書
外国株式指数ファンド 信託報酬0.525% 騰落率+2.7% 実質コスト0.63%
三井住友・DC外国株式インデックスファンドS 信託報酬0.1785% 騰落率+3.3% 実質コスト0.278%
信託報酬以外のその他費用は全く同一なので、当然信託報酬の差0.34%がそのまま実質コストの差になっています。
騰落率の差が0.6%とコスト差より大きいのは理由が良くわかりませんが、低コストファンドを選択することが重要あることを再認識させられます。
過去記事 CMAMインデックスeはもっともっと評価されるべきでお伝えした実質コストは以下の通りです。
CMAM外国株式インデックスe 信託報酬0.525% 実質コスト0.58%
信託報酬以外の実質コストが低く抑えられており、信託報酬は同一でも外国株式指数ファンドの実質コスト0.63%より低コストです。
よって、市販で最も低コストの先進国株式インデックスファンドはCMAM外国株式インデックスeであることに変わりません。

外国株式指数ファンドは、CMAM外国株式インデックスeより実質コストが高いですが、eMAXIS先進国株式インデックスの実質コスト0.68%を下回っており、かなり良心的なファンドです。
もっと話題になっても不思議ではないのですがやはり販売先が限られているのが難点です。
また、信託財産留保額0.3%がネックです。(CMAM外国株式インデックスeは同留保額はなし)
市販の先進国株式インデックスファンドは、CMAM外国株式インデックスeを素直に選択すれば良いと考えます。
CMAM・eMAXIS・STAMインデックス実質コスト分析
CMAMインデックスはもっと評価されるべき
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