マネックス資産設計ファンド 資産配分変更(2011年度版)

1年前の記事 マネックス資産設計ファンド 資産配分変更(2010年度版) ででとりあげたマネックス資産設計ファンドの今年4月からの資産配分が判明しました。

外国株式(先進国株式)を+1%、日本リートを-1%に微調整した他は変化ありません。
過去の資産配分比率を時系列で並べてみます。

以下のように一見難しそうなことを言っていますが、結果的に、株価が下がれば株式クラスの比率を下げ、相場が回復してくると株式クラスの比率を上げているだけです。
イボットソンが違うと言っても結果的にそうなっています。
当ファンドは、ファンドのリスクを一定の水準に保つため、原則として年1回基本資産配分比率の見直しを行いますが、短期的な予測に基づき配分比率を機動的に変更するTAA(タクティカル・アセット・アロケーション)ではありません。
「3. 09年4月 配分変更」を見てもらえるとお分かりの通り、リーマンショック後の先進国株式が最も下落した時に配分比率を9%まで下げています。
バランスファンドにしろ、個人の配分比率にしろ決して参考にして良い手法ではありません。

back of the mirror / Genista
過去の説明では、以下のように一見もっともらしい手法だと説明していますが、過去の値動きのみで将来を予想している状態です。車の運転でいうとバックミラーを見ながら運転しているだけです。
リスクを抑える(毎年各資産クラスのリスク-リターンを更新し、効率的フロンティア上において、リスクが約8%になる点の資産配分を採用するという手法。
「マネックス資産設計ファンド」基本資産配分比率の見直し
バランスファンドの優位性として、以下のように解説されています。
投資対象の6資産について、当ファンドの基本資産配分比率で保有し年1回のリバランスを行った場合と、均等に6分の1ずつ投資しそのままバイ&ホールドした場合とで、運用成果をシミュレーション比較しました。
その結果、2007年の運用開始から2011年4月8日までの期間において、6資産に均等投資しそのまま放置したポートフォリオに対して、当ファンドの基本資産配分比率は優位なパフォーマンスであったことが示されました。
これは、比較対象を均等に6分の1ずつ投資しそのままバイ&ホールドした場合にしている時点で間違いです。ファンド設定当初の配分(以下)をバイ&ホールドした場合と比較すべきです。
1. 設定当初の配分 (サブプライム問題前 株式36% 債券42% REIT 22%)
おそらくこの場合の比較だと都合のよい結果が出なかったための苦肉の策だと予想します。
均等に6分の1ずつ投資しそのままバイ&ホールドした場合との比較などされても、全く意味がありません。
目標資産配分は各人毎に異なりますが、一度決めたらその配分を守ることで結果的に、割安の資産を安く買い、割高の資産を売却する効果があります。
もしくは、割安の資産をより安く買うためにその資産の比率を上げてもよいでしょう。
ただ間違っても下落した資産クラスの比率を下げてはいけません。
投資は何があっても継続しないと、「つみたて投資」の効果は得られません。
妙な雑音に惑わされることなくこつこつ投資を継続していきたいものです。
半値になっても儲かる「つみたて投資」
マネックス資産設計ファンド 資産配分変更結果が楽しみ
マネックス資産設計ファンドの資産配分変更(時系列)
[2012.05.06追記] 資産配分比率が2012年4月1日に変更されました。
マネックス資産設計ファンド 資産配分比率変更(2012年4月)
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[2014.04.13追記]
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