2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

各資産クラス毎の実質コスト最安インデックスファンドまとめ

STAM、eMAXIS,CMAMインデックスシリーズの運用報告書
A pile of annual reports (and other letters) / azza-bazoo



STAM、eMAXIS、CMAMインデックス運用報告書

低コストインデックスファンドである、STAM、eMAXIS,CMAMインデックスシリーズの運用報告書が出揃いました。


関連記事

STAMインデックスファンドシリーズ(2011年5月決算) 実質コスト
CMAM・eMAXIS・STAMインデックス実質コスト分析
CMAMインデックスeはもっともっと評価されるべき

各資産クラス毎のインデックスファンドの実質コストを比較します。


STAM、eMAXIS、CMAMインデックスファンド 実質コスト比較

各資産クラス毎に一番実質コストの低いファンドに色をつけました。

 資産クラス  実質コスト(%)  備考
 STAM eMAXISCMAM
 日経225 0.42% 0.43% -ニッセイ日経225(0.27%)が最安 
 TOPIX 0.47% 0.42% 0.39%CMAMで決まり 
 日本債券 0.42% 0.42% 0.39%同上 
 先進国株式  0.69% 0.68% 0.58%同上 
 先進国債券 0.60% 0.65% 0.56%同上 
 新興国株式 1.02% 1.15% - 現在はeMAXIS購入だが迷い中。
 新興国債券 0.93% 0.84% - 投資対象外(コスト高)
 日本REIT 0.58%0.43% - 投資対象外(自宅所有のため)
 先進国REIT 0.94% 0.77% - eMAXISで決まり
 全世界株式 - 0.76% - 先進国+新興国株式の方が安い



まとめ


基本4資産クラス

基本4資産クラス(TOPIX連動、日本債券、先進国株式、先進国債券)は、CMAMが最安です。
私も4資産クラスにはCMAMインデックスを購入しています。

 参考: CMAMインデックスはもっと評価されるべき


日経225

日経平均連動インデックスファンドの場合は、圧倒的に低コストのニッセイ日経225インデックス(信託報酬0.2625%,実質コスト0.27%)を選択の一手です。

 参考: 
  ニッセイ日経225インデックスファンド 第7期運用報告書(PDF)
  意外と知らないTOPIXと日経平均の違い


新興国債券、日本REIT、先進国REIT

いずれもeMAXISがSTAMより0.1%以上低コストです。私も先進国REITクラスはeMAXISを購入しています。



新興国株式

新興国株式クラスは現在、最も信託報酬の低いeMAXIS新興国株式インデックスを購入していますが、概算とはいえ実質コストはSTAM新興国株式インデックスの方が低い状態が続いています。

今後もeMAXISを購入し続けるか、それともSTAM新興国株式インデックスに切り替えるか悩ましいところです。



終わりに

コストだけは確実にリターンにマイナスの影響を与える要素で唯一投資家が選択できる点です。
ファンドのコストにこだわらないこと=リターンにこだわらないことと同じです。

各インデックスファンドには今後も低コスト運用を期待しています。

また今後購入する新興国株式クラスを何にするか、考えている案がありますので詳細は別記事に書きます。


関連記事

 [2011.11.10追記]
 野村インデックスファンド(Funds-i) (2011年9月6日決算) 実質コスト

 [2011.12.11追記]
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 [2012.10.27追記] 実質コスト比較表を更新しました。
 SMT、eMAXIS、CMAM、Funds-i インデックスファンド実質コスト比較 (2012年6月更新)

 [2012.11.10追記] 実質コスト情報を更新しました。
 低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2012年11月)

 [2013.01.19追記]
 SMT、eMAXISインデックス等6シリーズ実質コスト比較 (13年1月)

 [2013.11.09追記] 実質コスト一覧表を更新しました。
 低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2013年11月)

 [2013.12.14追記]
 低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2013年12月)

 [2014.01.19追記] 年金積立インデックスシリーズの実質コストを更新しました。
 低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2014年1月)

 [2014.03.07追記]
 低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2014年3月)

 [2014.06.08追記]
 低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年6月)

 [2014.12.28追記]
 低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年12月)
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COMMENTS

7Comments

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fukuri777

No title

素晴らしい記事をありがとうございます。コストだけはコントロールできるので、長期投資家にとっては常に気にかけなければならない問題ですね。
やはりとういうかCMAMは素敵なファンドです。ぜひ新興国株式も発売してほしいです。

  • 2011/06/20 (Mon) 09:08
  • REPLY

kenz

>fukuri777さん
CMAMは新興国株式マザーファンドを持っていなかったのでCMAM新興国株式インデックスの実現は難しそうです。
コストは重要なので随時記事にしていきます。

Rocky

No title

こんにちは。すでに夏バテぎみです。

実質コスト一覧、美しいです。とても参考になります。

新興株でeMAXISよりSTAMの方が低コストなのは意外でした。

>今後もeMAXISを購入し続けるか、それともSTAM新興国株式インデックスに切り替えるか悩ましいところです。

ただ、コストを含めたパフォーマンスがコスト差以上にバラつくので、コストだけで判断するのは危険かと思っているのですが、どうでしょうか?

kenz

>Rockyさん
参考になれば幸いです。
なお、ご指摘の通り、コストは重要な要素ですがそれだけでは判断できません。トラッキングエラー含め判断する必要があります。
その記事も書こうと思っています。

glashutte

コストより、トラッキングエラーの大小の方が問題では?

コストは気になりますが、コストが多少高くても、結果的にインデックスに合っていれば良いのではないでしょうか?トラッキングエラーの事に言及されるようなので、その記事を楽しみにしています。

  • 2011/11/08 (Tue) 11:26
  • REPLY

kenz

>glashutteさん
はい、ご認識通りコストは重要な要素のひとつであって、おっしゃる通り最重要は指数とのトラッキングエラーですね。
記事は書いてみますのでお待ちください。下書きのまま寝かしています、すいません。

glashutte

いえいえ

私も文具や演奏会などの感想を書くブログをやっていますが、ネタは作ってあっても記事にまとめられずにいます。
トラッキングエラーについては、他のブロガーで書かれている方がいたように思います。
ただ、コストを気にして、ETFへスイッチしている人がいるけど、それほどのメリットがあるのだろうかと思っています。個人的には、投資信託だと、単位にしばられずに投資額をかなり自由に設定できるので、投資信託での投資がいいのではないかと思っています。

  • 2011/11/09 (Wed) 00:42
  • REPLY

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