2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

敗者のゲーム -金融危機を超えて(チャールズ・エリス著)

CATEGORY図書
敗者のゲーム -金融危機を超えて<原著第5版

敗者のゲーム -金融危機を超えて<原著第5版> (チャールズ・エリス著)を読みました。

第5版の販売直後に購入して読み終えていたのですが、名文が多すぎ、ブログ記事としてまとめるのが遅くなりました。



敗者のゲーム -金融危機を超えて<原著第5版>

7年ぶりの大幅改訂とのことで、新たに以下3つの章が追加されています。

  • 「投資信託をどう選ぶ」
  • 「2008年の大暴落」
  • 「資産家のためのアドバイス」

本全体の約1/4が書き換えされていて、もちろんリーマンショック時の金融危機での統計情報も大幅更新されています。

言わずと知れたインデックス投資のバイブルですので、細かく記載することはせず、印象に残った名文を紹介します。



インデックスファンドは投資の「ドリームチーム」である

Dream!
Dream! / Melody Campbell


マーケットがプロによって支配されるようになった今、市場の動きはまさしくプロの動きの総和を示す。
インデックスファンドは市場の動きをそっくりそのまま再現する。


インデックスファンドを使えば、「ドリーム・チーム」のスタッフを抱えるのと同じメリットが得られる。
インデックスファンドを買うことは、投資の「ドリーム・チーム」の総意を結集したのと同じ意味を持つ。


インデックスファンドのリターンは市場の平均値などではありません。
インデックス(指数)の動きこそが「ドリーム・チーム」の運用成果なのです。

詳細は、以前、旧版を読んだ際の以下記事をご覧ください。

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長期投資で一番心がけること

debt and person
Image: renjith krishnan / FreeDigitalPhotos.net


長期運用に成功するうえで何よりも大切なのは、巨額の、回復可能のロスを避けることである。
借入による投資は自滅につながる。リターンの「最大化」と「最適化」を混同してはならない。


本の中に何度か出てくることが、「借入によるレバレッジをかけた投資はしてはならない」ということです。

リーマンショック時のアイスランドの破綻も、無理な借入が自滅の一因です。

個人の場合も、住宅ローンなど借金を抱えた状態での投資はお勧めできません。
まずは全力で返済することが最も確実な運用です。

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最終章での名文章


Dia 100: Frases vienen y van / Freddy The Boy


市場を上回るという「敗者のゲーム」に勝つことは簡単である。
そんなゲームに参加しないことだ。
市場の現実を踏まえ、自らの投資目的達成のため、適切な適用運用基本方針を策定・堅持するという勝者のゲームに集中することだ。


長期投資には面白みはなく、雑音に惑わされずに自分の決めた資産配分比率を守ることが重要です。

投資の本来の目的とは、「市場の平均以上のリターンをあげる」ことではない。


ことを理解するために、この本は豊富な統計データや文章を元にわかりやすく説明しています。
インデックス投資について理解を深めたい方にはぜひ読んでほしい本です。




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 [2011.09.02追記]
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