2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

ウォール街があなたに知られたくないこと(その1)

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「ウォール街があなたに知られたくないこと インデックス・ファンドに投資して真の富を築くには」(ラリー・E・スウェドロー)を読みました。

具体的なデータを出してインデックスファンドの優位性を主張しています。
良書なので、章ごとの要点を書いておきます。



ウォール街があなたに知られたくないこと 第1章~第5章

第1章
長期間、アクティブファンドが市場平均を上回る可能性はわずかに存在する。
(だがむしろ下回る可能性の方が高い)。
将来の実績は過去の実績と無関係であり、市場平均を上回るアクティブファンドを事前選択できない。


第2章
市場は効率的であり、アクティブ運用はそのコストのため市場平均を上回ることができない。
非効率な市場が存在しても、市場平均超えに必要なコストが得られる利益よりも大きくなってしまい、アクティブ運用は効果がない。

債券市場は株式よりさらに効率的である(将来の金利の動向は予測できないため、債券のアクティブ運用は敗者のゲームである)


第3章
アクティブ運用はスリルを与えてくれるが高コストのため、敗者の戦略である。
そのため年金基金などの機関投資家もインデックス運用が主流である。


第4章
一見魅力的なヘッジファンドも市場平均を下回る実績しか残していない。
アクティブ戦略要素が入った強化型インデックス運用も市場平均を上回っていない。
アクティブ運用が「市場平均を上回った」とする研究結果の記事を見た時は、残存者バイアスや事実と異なるデータに気をつける必要がある。


第5章
市場タイミングを計るのは敗者のゲームである。誰もタイミングは分からないため、反落相場そのものよりも、反落相場をまっているせいで失う機会損失の金額の方が巨額である。

「専門家」のいう市場タイミングはお楽しみとして聞いておいて無視すること。
本当にタイミングがわかるのならその人は「専門家」でなく自分で巨万の利益を得ているはずである。







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 <2010.11.13追記> 第6章以降のまとめです。
 ウォール街があなたに知られたくないこと(その2)
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COMMENTS

2Comments

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愛犬クロリス

私も読みました

敗者のゲーム+インデックスファンドの時代的な内容かな。

  • 2009/05/30 (Sat) 19:50
  • REPLY

kenz

Re: 私も読みました

愛犬クロリスさん

コメントありがとうございます。
> 敗者のゲーム+インデックスファンドの時代的な内容かな。
そうですね。オリジナルの要素としては、小型株・バリュー効果や債券投資についての考え方くらいのようです。

  • 2009/05/31 (Sun) 10:10
  • REPLY