原油ETF組成に向け、先物に投資できるETFも組成可能に

原油先物に投資するETF(上場投資信託)の上場に向け、今まで投資対象が現物に限定されていたETFが先物などの金融派生商品にも投資できるよう基準が変更されます。
<最終更新日: 2023年5月27日 >
「ETF、金融派生商品も組み込み可能に 大証が基準変更を発表」 | NIKKEI NET (リンク切れ)
大阪証券取引所は19日、原油先物に連動する上場投資信託(ETF)の導入に向け、上場基準を変更すると正式に発表した。現物に限っていたETFの運用資産に先物など金融派生商品も組み込めるようにする。6月上旬まで市場関係者などから意見を募り、7月には新基準を適用する。
すでに国内運用会社が原油先物に連動するETFの組成に向け準備を進めており、夏ごろには売買が可能になる見通し。会見した大証の米田道生社長は「原油などグローバルでなじみやすい先物指標を組み込んだ商品をできるだけ早く導入したい」と語った。
原油などのコモディディ(商品)にはそれ自体に直接投資できず、原油の場合は原油先物に投資する必要があります。
今まではETFの投資対象は現物に限定されていましたが、、2009年7月以降はETFが先物などの金融派生商品にも投資できるよう基準が変更されます。
[2023.05.27追記]
現在は原油先物に投資する以下2つのETFが東証に上場しています。
原油先物ETF | ベンチマーク | 信託報酬(税抜) |
---|---|---|
NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信 (1699) | NOMURA原油ロングインデックス | 0.50% |
WTI原油価格連動型上場投信(1671) | WTI原油先物価格 | 0.85% |
先物取引には期限があるため、期限が先の先物に乗り換える必要があります。
先物への投資は、コンタンゴになっているとその乗換え(ロールオーバー)時に損失が発生しますので長期投資には不向きです。
詳細は以下をご覧ください。
コモディティファンドをお勧めできない4つの理由
原油先物ETFなどコモディティETFは資産形成のメインにはなりません。
真に求められているものは、原油ETFではありません。
まずはアセットアロケーションのメインとなる先進国株式、新興国株式、全世界株式に1本で投資できるETFのはずですが、原油先物ETFの上場を進めているのが理解に苦しみます。
[2023.05.27追記]
現在では、先進国株式、新興国株式、全世界株式ETFやインデックスファンドが低コストで購入できる良い環境になっています。
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