各資産クラスの年間収益率 (2006-2011年)| 長期投資に必要なこととは

住信アセットマネジメントのコラムに、主要8資産クラスのインデックス(指数)についての2006年から2011年の年次騰落率がまとめられています。
わかりやすい記事なので紹介します。
<最終更新 2023年1月13日>
情報を修正&追加しました。
住信アセットマネジメント STAM投資なび Vol.16「2011年の振り返り~2012年の相場展開は?~ (PDF リンク切れ)

上の表内の8資産のインデックスはそれぞれ以下の通りです。
- 国内株式: 東証株価指数(TOPIX)(配当込み)
- 国内債券: NOMURA-BPI総合
- 先進国株式: MSCI コクサイ・インデックス(配当込み)
- 先進国債券: FTSE世界国債インデックス(除く日本)
- 新興国株式: MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み)
- 新興国債券: JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス- EM・グローバル・ディバーシファイド
- 国内REIT: 東証REIT指数(配当込み)
- 海外REIT: S&P先進国REIT指数(除く日本)(配当込み)
昨年度(2011年)の年次リターンは、国内債券1.9%、先進国債券0.2%で、それ以外の6資産は全てマイナスリターンでした。
ごらんの通り、毎年パフォーマンスの良い資産は入れ替わり、2012年に何が良いかも全くわかりません。
前年度パフォーマンスが悪かった資産クラスが、翌年良くなるとは限らないところが予測の難しいところです。
長期にて退場せずに投資を続けるには、以下のように分散投資やリバランスが重要です。
このように好パフォーマンスをあげる資産を予測することは難しく、中長期的に安定したパフォーマンスを追求、獲得するためには、分散投資やリバランスを行うことが大変重要になります。
また、上記のリターンは、純粋なインデックス(指数)なので、信託報酬その他のコストを考慮していません。
実際は、インデックスのリターンからコスト分を引いたものが我々投資家が得るリターンです。
過去記事 8資産の年間収益率(2004-09年) でも取り上げた以下のコストの重要性を再認識する必要があります。
インデックスファンドの信託報酬は1%を下回る水準であり、同じ資産に投資するアクティブファンドの信託報酬と比較して1%近く低くなるケースもあります。
僅かな差に感じる保有期間中のコスト差が、長期で運用した場合には運用成果に大きな影響を与えることもあります。
将来のことは予測できませんが、途中退場しないため、過度なリスクを取らないため、またリターンができるだけ下がらないよう、投資には、分散投資とリバランス、低コストを強く意識する必要があります。
各資産クラスの年間パフォーマンス
[2013.01.11追記]
各7資産クラスの2005年-2012年の年間パフォーマンスの確認
[2015.02.18追記]
国際分散投資の重要性を主要7資産の過去8年間のリターン比較から再確認
[2016.01.20追記]
主要7資産の過去8年間の年間パフォーマンスからわかる国際分散投資の重要性
[2023.01.13追記]
主要8資産の年間パフォーマンスからわかる相場を予想することの難しさ
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