2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

セミナー 「インデックスファンドで資産運用」 ポートフォリオを考える

CATEGORYセミナー
モーニングスターセミナーパンフレット インデックスファンドで資産運用

昨日、モーニングスター新春セミナー ~インデックスファンドで資産運用~ に参加しました。

前2列目という絶好の場所から見ることができました。
まずは、第一部の基調講演と、第二部のポートフォリオに関するレポートです。



第一部 基調講演 「欧州危機と世界経済の展望」

齋藤 精一郎氏(社会経済学者/エコノミスト)による講演。

  • 世界経済: 50年に一度の技術革新と言われる中、グローバリゼーションとイノベーションの融合が必要。

  • 日本:   輸出立国から海外投資立国に急展開している。

  • 創造的破壊が重要。

という内容。(正直10分で寝ました。)

第二部の内容に無理やりつなげるため、「投資も短期の動きに惑わされず、(どの国や企業が伸びるかはわからないから)ファンドを使った長期投資が有効」と無理めの結論に持って行っていました。





第二部 パネルディスカッション 『これからのポートフォリオ運用を考える』 ポートフォリオ

モーニングスターセミナーパンフレット 講師紹介

カン・チュンド氏、和泉 昭子氏、朝倉 智也氏によるパネルディスカッション。

初めに、和泉さんから2つ、カンさんから1つのポートフォリオ例が提示されました。
(もちろん、各個人のリスク許容度、年齢、職業等によってポートフォリオは変わります)

その後に、朝倉さんからお二人に質問される形式でディスカッションが進められました。


和泉 昭子さん バランス型ポートフォリオ

和泉 昭子さん バランス型ポートフォリオ

株式:債券 = 1:1
国内:海外 = 1:1 の割合。




和泉 昭子さん バーベル型ポートフォリオ

和泉 昭子さん バーベル型ポートフォリオ

リスク資産として最も期待リターンが高い新興国株式に投資し、リスクの大きさは安全資産の比率を大きくすることで低減。




カン・チュンドさん ポートフォリオ

カン・チュンドさん ポートフォリオ

30代半ばの方が10年以上投資を継続する場合を想定。日本債券(安全資産)の比率を変えることでいろいろな年齢の方にも応用可能。

安全資産:リスク資産 = 20:80
株式:債券 = 60:40
日本:海外 = 25:75

株式と債券の組合せはリスクを下げる黄金カップルである。
新興国株式が25%と高めの比率であるのは、将来の変化を先取り。




第二部 パネルディスカッション 『これからのポートフォリオ運用を考える』 Q&A

新興国債券が入っていない理由は?

・新興国の成長に期待するなら債券より株式を選びたい(和泉さん)
・債券はポートフォリオ全体のなだめる脇役でリターンを積極的に狙うものではない。
 新興国はインフレ率も高く、大きな為替リスクを取るなら債券より株式に投資したい(カンさん)

所感

私も、新興国債券市場の規模が小さいこと、取引コストが日本債券、先進国債券に比べ高くなることから新興国債券には投資していません。
 参考: 新興国債券インデックスがeMAXISシリーズに9/13より追加




和泉さんのポートフォリオにリートが入っていない理由は?

・今回のポートフォリオをシンプルにしたかったこと、リートは株式クラスとの連動が高いため。(和泉さん)



カンさんのポートフォリオに日本リートが入っていない理由は?

・30代の方は日本に不動産を持っていることが多いと考え、日本リートを外している。
・先進国リートの5%は隠し味。リートは設定から歴史が浅いのでマーケットを先取りしたつもり。(カンさん)

所感

私も家を保有していますが、日本REITへ比率は小さいですが投資しています。
持家は1点集中なので、日本リートインデックスファンドの保有は地域分散の観点からも意味があると考えます。
それにしてもやはり天災が一番のリスクです。

 参考: 資産配分の確認(2011/11/26) 資産クラスに日本REITを追加




コモディティが入っていない理由は?

・コモディティに興味はある。人口増大に対応するため、実物資産を持ちたい。(和泉さん)

所感

残念ながらコモディティ投資は、実物資産を持つことは難しいです。
ゴールドは盗難の恐れがあるし、原油などはドラム缶を置くわけにもいきません。食べ物は腐ります。
コモディティファンドに投資しようとしても各種の問題があり、全くお勧めできません。

 参考: コモディティインデックス構成比 やっぱりコモディティファンドはお勧めできない
      だからコモディティファンドはお勧めできない(指数連動債がジャンク級へ)



お二人のポートフフォリオと各資産クラスについての考え方はここまででした。
この後は、インデックスファンドとアクティブファンドのどちらを選べばよいか、投資を続けるために必要なことはなどの話になりました。

次記事 セミナー 「インデックスファンドで資産運用」 重要な9つの質疑応答 へ続きます。
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