カルパースの資産配分状況 (2009年5月)
CATEGORYカルパース

全米最大の年金基金であるカルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)には以前からリスクが比較的高めの資産配分を行っています。
カルパースの目標ポートフォリオと現在の資産配分比率を確認します。
カルパースの目標ポートフォリオ
カルパースの資産配分(2009年5月)
所感
資産配分比率について
目標配分は、個人投資家にもある程度参考になりそうです。
株式だけで56%を占めているのは日本のGPIFと比べて全然違いますね。リスク許容度の違いが鮮明です。
[2011.09.19追記]
参考記事: GPIFが先進国株式の投資配分の一部を新興国株式に充てる方針へ
また日本との違いもあると思いますが、海外債券(米国以外)が2%と少なめです。
不動産を10%も入れてきているのもちょっと意外な感じがします。
株式・債券の割合
・現配分を見るとカルパースですら、今回は目標よりかなり株式を減らして、債券やキャッシュが増えています。本来、通常時はキャッシュは1~2%程度のようなので7.2%というのは異常です。米国債券の割合も目標より多くなっていて、どこかのタイミングでリバランスしてくると思われます。
インフレ連動投資について
インフレ連動・商品は、インフレ連動債券(TIPS)への投資は良いとして、商品(コモディティ)への投資は微妙に感じます。
インフレヘッジとして年金基金がコモディティ投資を行うのは結局自分で自分の首を絞めていると感じていることと、そもそもコモディティ投資が年金基金のような長期投資に適しているかは疑問に思っています。(徐々にコモディティ投資を増やすと言っているようですが)
今後もカルパース動向をウオッチしていきます。
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