2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

カルパースの資産配分状況 (2009年5月)

CATEGORYカルパース
Diversified investment


全米最大の年金基金であるカルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)には以前からリスクが比較的高めの資産配分を行っています。

カルパースの目標ポートフォリオと現在の資産配分比率を確認します。


カルパースの目標ポートフォリオ

カルパースの資産配分




カルパースの資産配分(2009年5月)


カルパースの資産配分(2009年5月)




所感


資産配分比率について

目標配分は、個人投資家にもある程度参考になりそうです。
株式だけで56%を占めているのは日本のGPIFと比べて全然違いますね。リスク許容度の違いが鮮明です。

[2011.09.19追記]
参考記事: GPIFが先進国株式の投資配分の一部を新興国株式に充てる方針へ


また日本との違いもあると思いますが、海外債券(米国以外)が2%と少なめです。
不動産を10%も入れてきているのもちょっと意外な感じがします。


株式・債券の割合

・現配分を見るとカルパースですら、今回は目標よりかなり株式を減らして、債券やキャッシュが増えています。本来、通常時はキャッシュは1~2%程度のようなので7.2%というのは異常です。米国債券の割合も目標より多くなっていて、どこかのタイミングでリバランスしてくると思われます。


インフレ連動投資について

インフレ連動・商品は、インフレ連動債券(TIPS)への投資は良いとして、商品(コモディティ)への投資は微妙に感じます。
インフレヘッジとして年金基金がコモディティ投資を行うのは結局自分で自分の首を絞めていると感じていることと、そもそもコモディティ投資が年金基金のような長期投資に適しているかは疑問に思っています。(徐々にコモディティ投資を増やすと言っているようですが)

今後もカルパース動向をウオッチしていきます。


関連記事

 [2011.09.19追記]
 カルパースの資産配分 (2011年6月末)
 コモディティファンドをお勧めできない4つの理由
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 [2012.05.24追記] カルパースのアセットアロケーション情報を更新しました。
 カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)の資産配分(2012年2月末時点) | 投資家が参考にできること

 [2012.10.25追記] 情報を更新しました。
 全米最大の年金基金 カルパースの資産配分(2012年8月末

 [2015.05.22追記]
 カルパースの資産配分(2015年5月) ヘッジファンドから資金引上げ中

 [2016.02.17追記]
 カルパースの資産配分(2015年9月) ヘッジファンド比率を撤退に向け縮小中

 [2022.05.16追記]
 カルパースが目標ポートフォリオを見直しました。
 カルパースの新資産配分 5%のレバレッジをかけ、私募債にも新規に投資へ
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