2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

ノルウェー輸出金融公社のコモディティ指数連動債 再度格下げされるも無事満期償還

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だからコモディティファンドはお勧めできない(指数連動債がジャンク級へ) にてお伝えしたパインブリッジ・コモディティファンドなどが投資対象としているノルウェー輸出金融公社発行の指数連動債に関する続報です。

さらなる再格下げにより流動性が懸念されましたが、先月4月27日に無事、満期償還されました。


ノルウェー輸出金融公社のS&Pの格付けがさらに引下げられジャンク級に

ブルームバーグ(2012年2月15日) ノルウェー輸出金融公社をジャンク級に格下げ、政府支援後退-S&P

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は15日、ノルウェー輸出金融公社の格付けをジャンク級(投機的格付け)に引き下げた。

S&Pは同公社の格付けをジャンク級で最高の「BB+」とし、これまでの「BBB+」から3段階引き下げた。見通しは「ネガティブ(弱含み)」。



パインブリッジ・インベストメンツ株式会社  ノルウェー輸出金融公社S&Pによる再格下げについて (PDF) ⇒(リンク切れ)

ノルウェー輸出金融公社が発行体となっている商品指数連動債の償還日までの期間が本年4 月27 日(残り約70 日)と極めて短期であるため、当該商品指数連動債の償還に向けての債務履行能力は引き続き高いと判断し、当社としては現時点においては同銘柄の保有を継続する方針です。

一方で、今後、更なる格下げの可能性などが予見される際には、発行体の入替えを検討することも視野に入れながら、引き続き慎重なスタンスで運用を行っていく所存です。





「パインブリッジ・コモディティファンド」に組入れを行っている商品指数連動債の銘柄入替

パインブリッジ・インベストメンツ株式会社  コモディティファンドに組入れを行っている商品指数連動債の銘柄入替えについて(PDF)

当ファンドで実質的に保有しておりました、ノルウェー輸出金融公社(Eksportfinans ASA)を発行体とする商品指数連動債は、4 月27 日付で償還を迎えました。
今般の償還に伴い、新たにバークレイズ銀行(Barclays Bank PLC)を発行体とする商品指数連動債への入替えを行いました






指数連動債投資のリスク

今後とも当ファンドの運用にあたりましては、商品指数連動債に投資を行い、Dow Jones-UBS Commodity Index(DJ-UBS コモディティ・インデックス)と連動する投資成果を目標として運用を行ってまいる所存


とのことですが、現在もパインブリッジ・コモディティファンドは、、スウェーデン輸出信用銀行とバークレイズ銀行の2種類の指数連動債にしか投資していません。

リーマンショック時にも、AIG発行の商品指数連動債に投資していたコモディティファンドの売却が停止され大混乱となったのは記憶に新しいところです。

指数連動債に投資するコモディティファンドを購入する投資家は、コモディティ自体の値上がりを期待しているはずで、スウェーデンやノルウェイの社債の信用リスクを取ることは本意ではないはずです。




おわりに

コモディティそのものには投資できないため、コモディティ指数への連動をめざすファンドは、指数連動債を実質的な投資対象とするものと、先物を投資対象とするものがあります。

前者は信用リスク、後者はコンタンゴの問題がありますので、コモディティファンド購入を検討する際には、十分にご注意ください。


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