2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

バンガード 低コスト化に向け22ファンドのベンチマークを変更へ

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株式インデックス ベンチマーク
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バンガード社の計22本のインデックスファンド、ETFのベンチマークが、より低コスト運用を目的として変更されます。

その中にはMSCI・エマージング・マーケッツETF(VWO)バンガード・スモールキャップETF (VB)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)など日本で購入できるメジャーETFも含まれています。


既に、皆さんも記事にされています。

関連エントリ

 バンガードがMSCIに宣戦布告 | 高配当ETFで戦略的インデックス投資日記
 <追記あり> 米国バンガード、ベンチマークをMSCIから切り替えへ | 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
 バンガード新興国株ETF (VWO) は指数変更で韓国除外 | 投信で手堅くlay-up! 



バンガードのインデックス・ファンド22本 (ETFを含む)のベンチマーク変更

バンガードのインデックス・ファンド22本 (ETFを含む全シェア・クラス) のベンチマーク変更について

長期的な経費を低く抑える努力の一環として、バンガード・グループ・インク(以下、バンガード)では、計22本のインデックス・ファンドのベンチマークを変更します。

6本の国際株式インデックス・ファンドについては既存のFTSEインデックスへ、また16本の米国株式インデックス・ファンドおよびバランス型インデックス・ファンドについてはシカゴ大学 証券価格調査センター(CRSP)が開発したインデックスへ、それぞれベンチマークを変更します。





日本で購入できる5本のETFのベンチマークがMSCIから変更

新興国株式やヨーロッパ全体へ投資する幅広い地域向けインデックスはFTSEインデックスへ、VTIなど米国を対象にしたインデックスは、CRSPインデックスに変更されます。

 ETF  略称 エクスペンスレシオ現ベンチマーク   新ベンチマーク
 バンガード・MSCI・エマージング・マーケッツETF VWO 0.20% MSCIエマージング・マーケッツ・インデックス(新興国株式) FTSEエマージング・インデックス
 バンガード・MSCI・ヨーロッパETF VGK 0.14%MSCIヨーロッパ・インデックス(欧州株式) FTSEディベロップド・ヨーロッパ・インデックス
 バンガード・MSCI・パシフィックETF VPL 0.14%MSCIパシフィック・インデックス (太平洋地域の株式) FTSEディベロップド・アジア・パシフィック・インデックス
 バンガード・スモールキャップETF VB 0.16%MSCI USスモールキャップ1750 Index (米国小型株)  CRSP USスモールキャップ・インデックス
 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF VTI 0.06%MSCI USブロードマーケット・インデックス
(米国株式)
 CRSP USトータルマーケット・インデックス


関連記事

 [2013.02.04追記] VBのエクスペンスレシオが年0.10%にさらに引下げられました。
 米国小型株式ETF(VB) 指数変更に合わせ大幅にコスト引下げ

 [2013.04.15追記] VTIのエクスペンスレシオが年0.06%から年0.05%に引下げられました。
 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)がコスト引下げ




まとめ

長期的に見て、投資家には大きなコスト節約に

低コストのバンガードETFがさらなるコスト引下げを実施 でもお伝えしたように、バンガードは、常にコストを引き下げる努力を続けています。

ベンチマークが変更される22本のインデックスファンドは、いずれもMSCIインデックスを使用しており、ベンチマーク使用料が高いということで使用料が安いFTSEインデックスやCRSPインデックスに変更されます。

バンガードのETFは信託報酬にあたるエクスペンスレシオが、年0.06%-年0.20%と超低コストのため、ベンチマーク使用料がコストに占める割合が高いことが予想できます。
今以上の低コスト化に向け、ベンチマーク変更という手段を使ってでも投資家にとってのコスト削減=高リターンをめざすバンガードに好感が持てます。

顧客から手数料を取ることに熱心などこかの国の金融機関とは大違いです。



バンガード・MSCI・エマージング・マーケッツETF(VWO)の韓国投資比率がゼロに

バンガード・MSCI・エマージング・マーケッツETF(VWO)の現ベンチマークは、MSCIエマージング・マーケッツ・インデックス で韓国への投資比率は約15%です。
今回変更されるFTSEエマージング・インデックスには韓国が含まれないため、韓国投資比率はゼロになります。

eMAXIS新興国株式インデックスなどのベンチマークはMSCIエマージング・マーケッツ・インデックスのため、バンガード・MSCI・エマージング・マーケッツETF(VWO)に乗り換えると投資国に違いが発生します。

 [2012.10.08追記]
 MSCIとFTSE 2つの新興国株式指数のベンチマーク構成国比較


個人的には全く気になりませんが、ベンチマークの違いを理解したうえで購入するようにしましょう。


関連記事

 [2012.10.16追記]
 iShares海外ETF 6本のコスト引き下げと4本のETFを新規設定

 [2013.03.01追記]
 バンガードETF (VGK, VPL, VSS, VT, VWO)がさらにコスト引下げ

 [2013.07.13追記]
 VWO(バンガードの新興国株式ETF) FTSEベンチマーク移行完了


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COMMENTS

2Comments

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タカちゃん

No title

VBでもMSCIお払い箱ですね。
一時的にはコストが上昇するかも知れませんが、バンガードの判断は恐らく正しいと思います。

kenz

>タカちゃんさん
VBもCRSP USスモールキャップ・インデックスにベンチマークが変更されますね。
私も、この動きは今後のベンチマーク使用料低下圧力にもなり、正しい判断だと思っています。