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モーニングスター海外ETFセミナー 第1部基調講演のレポート

東京国際フォーラム
TOKYO International forum. / MJ/TR (´・ω・)


本日、東京国際フォーラムで開かれたモーニングスターETFカンファレンス2012の無料セミナーに行ってきました。

モーニングスター朝倉さんの基調講演に続き、海外ETFについてバンガード、ステート・ストリート、ブラックロック各社の講演の他、ETF活用についての楽天証券、マネックス証券のパネルディスカッションが行われました。

以下、セミナーの内容をレポートします。



モーニングスターETFカンファレンス2012

第1部 基調講演 「渾沌の時代を乗り切る新しい資産運用法」~海外ETFを活用して自立した投資家を目指す~ 

 モーニングスター株式会社 代表取締役社長 朝倉 智也



第2部 講演

  • 「バンガードETFの特徴〜選ばれる理由〜」 バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社 代表取締役 加藤 隆 氏

  • 「SPDR〜パイオニアが歩んできた軌跡とこれから」 ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社 リチャード・クレアモント 氏

  • 「iシェアーズで変わる海外投資の世界」 ブラックロック・ジャパン株式会社  渡邊 雅史 氏




第3部 パネルディスカッション 「個人投資家のETF活用術を考える」

 〈パネリスト〉 マネックス証券株式会社 チーフ・ストラテジスト 広木 隆 氏
         楽天証券株式会社 マーケティング本部副本部長 新井 党 氏

 〈モデレーター〉モーニングスター株式会社 代表取締役社長 朝倉 智也




第1部 基調講演 「渾沌の時代を乗り切る新しい資産運用法」~海外ETFを活用して自立した投資家を目指す~ 朝倉さん

今後が不透明な相場だからこそ、さまざまな資産を組み合わせることが重要

  • 各国の金融緩和による日米欧の名目金利の低下(以前は5%の金利もあった債券が歴史的な低金利に)

  • 実質金利は、米欧はマイナス(日本はプラス)のため円高要因の一つになっている

  • 先進国株式(MSCIコクサイ)と新興国株式(MSCIエマージング)の相関係数は0.94(2012年10月時点)と連動性が極めて高い

  • 従来の資産クラスとの連動性が低い新興国債券にも目を向ける必要あり。たとえば、インドネシア債券の格付けはBB+とあと1ランクアップで投資適格債になり、資金が流れ込む

  • グローバル経済の影響を受けにくいタイやインドネシア株式の組み入れも検討すべき



資産クラス間の連動性の高まりの対応:投資対象をより幅広くすること

  • 新興国株式に成長性の高い新興小型株も組み入れ

  • 債券も国債だけでなく、より裾野を広げたアセットバック証券やモーゲージ債券、ハイイールド債なども組み入れる(たとえばバンガード・米国トータル債券市場ETFによって投資可能)

  • 他クラスとの相関が低い金(ゴールド)も組み入れるべき。金はインフレに強く、ドルに対峙して動くので円高ヘッジにもなる。利息や配当がつかないデメリットも、米欧のように実質金利がマイナスの国としてはメリットとなる。



海外ETFの活用

海外ETFは、低コストで資産運用ツールに最適。国内ETFよりもトラッキングエラーも低く、市場規模も大きいため流動性も高い。
ラインナップも豊富なので、上記で話した内容の幅広い投資も実現可能。

混沌とした時代を乗り切るためには、以下が重要。


  1. 多様な資産に投資してリスクを抑えること

  2. 債券投資の多様化

  3. デフレを勘案しつつ、インフレの到来にも備える

  4. 最大限にコストを抑える(コストは投資家がコントロールできる数少ないパラメータ)。そのために海外ETFを活用できる

  5. 自分自身にあったポートフォリオを作る(アドバイザーの助言でなく自分にあったポートフォリオを)




第1部 所感

朝倉さんの著書 30代からはじめる投資信託選びでいちばん知りたいこと で書かれていた内容と共通の主張もありますが、今回はさらに投資対象を広げています。


新興国小型株、新興国債券の組み入れはリスク増大に注意

新興国株式だけでなく、新興国の小型株にも投資する必要性や、インドネシア債券などかなりリスクの大きい資産クラスも組入れを勧めています。
期待リターンも上昇する分、リスクも上がりますので実際にその通りすべきかどうかは注意が必要です。



金(ゴールド)の組入れは円高ヘッジにはならない

金(ゴールド)については相変わらずお好きなようで、組入れを勧めています。
ただ、「ドルに対峙して動くので円高ヘッジにもなる」という点は微妙です。

ドル安に対峙して金価格が上昇する傾向がありますが、日本から金に投資する場合ドル建ての金価格を円に換算するため、金への投資はドル円の為替リスクを負います。ドル安よりも金価格がそれ以上に上昇しないと「円高ヘッジになる」とは言えません。

金(ゴールド)の期待リターンはゼロ(コスト含めるとマイナス)ですのでご注意ください。

 関連記事: 楽天証券 純金積立で最大1000ポイントもらえるキャンペーン。値動きやコストも大きくお勧めできません



最大限にコストを抑えるべきという主張は同意見

一方、投資家は最大限にコストを抑えることが重要という主張は明快です。
海外ETFをはじめとする低コスト商品をツールとして活用すべきという点は完全に同意見です。



第2部以降のレポートは以下記事に続きます。

 モーニングスター海外ETFセミナー第2部 ファンドの種類を整理
 モーニングスター海外ETFセミナー第3部 投資家のETF活用術

 [2013.01.17追記] セミナー動画がUPされています。
 モーニングスターETFカンファレンス2012 セミナー動画が公開



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