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セレブライフ・ストーリーの信託報酬引下げ ファンド中身を確認(修正あり)


(c) .foto project


ターゲット・イヤーファンドであるセレブライフ・ストーリー(旧SBIセレブライフ・ストーリー)の信託報酬が1.7%超から約0.7%に大幅に引下げられました。

セレブライフ・ストーリーは、各資産クラスのETFを組入れているファンドオブファンズです。
資産配分や実質コストを確認します。


「セレブライフ・ストーリー」の信託報酬を大幅に引下げ

 SBI証券  「セレブライフ・ストーリー」の信託報酬率を業界最低水準に引下げ!

2012/12/15(土)より、「セレブライフ・ストーリー」の信託報酬率が業界最低水準に引下げられました。
「セレブライフ・ストーリー」はターゲットイヤー型ファンドで、退職年齢に向けて資産配分を自動的に安定型へと調節してくれるファンドです。

「セレブライフ・ストーリー」の引下げ後の信託報酬率は、同種のターゲットイヤー型ファンドの中で比較すると、業界最低水準となっています。


 ファンド 信託報酬
 セレブライフ・ストーリー2015 0.682%
 セレブライフ・ストーリー2025 0.702%
 セレブライフ・ストーリー2035 0.722%
 セレブライフ・ストーリー2045 0.742%
 セレブライフ・ストーリー2055 0.712%


ターゲット・イヤー(退職時)に向け、次第に株式比率を下げ、債券クラスを上げて行くバランスファンドで信託報酬が0.72%前後は、リバランスの手間を考えると一見妥当なコストにも見えます。




「セレブライフ・ストーリー2035」の組入れETF

 セレブライフ・ストーリー2035 月報(2012年11月30日) (PDF)

セレブライフ・ストーリー2035 は、現在、株式37%、債券42% (その他21%)の資産配分です。
組入れETFは以下の通りです。

 投資対象 ETF  コード 信託報酬  組入比率
 国内株式 TOPIX連動型上場投資信託 1306 0.12% 4.8%
 先進国株式 iシェアーズ MSCI KOKUSAI(コクサイ)・インデックス・ファンド TOK 0.25% 5.6%
 先進国小型株式 iシェアーズ MSCI EAFE スモールキャップ・インデックス・ファンド SCZ 0.40% 1.0%
 新興国株式 バンガード・MSCI・エマージング・マーケッツETF VWO 0.20% 19.2%
 新興国小型株式 SPDR S&P エマージング・マーケッツ スモールキャップETF EWX 0.65% 1.9%
 米国小型株式 バンガード・スモールキャップETF VB 0.16% 1.4%
 全世界小型株式 バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF VSS 0.28% 1.4%
 国内債券 MUAM 日本債券インデックスファンド (適格機関投資家限定) 不明  15.7%
 先進国債券 MUAM 外国債券インデックスファンド (適格機関投資家限定) 不明  7.5%
 新興国債券  iシェアーズ JPモルガン・ドル建てエマージング・マーケット債券ファンド EMB0.60%  6.2%
マーケット・ベクトル新興国債券(現地通貨建て)ETF EMLC0.49%  5.7%
 ヘッジファンド
 IQ ヘッジ マルチストラテジートラッカーETF (為替ヘッジ) QAI1.03%  7.3%
 コモディティ
 iシェアーズ S&P GSCIコモディティ・インデックス・トラスト (為替ヘッジ) GSG0.75%  4.4%
 世界リート iシェアーズ FTSE EPRA/NAREIT ディベロップド マーケッツ プロパティ イールドファンド IWDP0.59%  3.8%
 米国リート バンガード・リート・ETF VNQ0.10%  3.8%

(ヘッジファンドとコモディティクラスは高位の為替ヘッジがかけてあり、ドル円の為替リスクがヘッジされています)


新興国株式の比率が21.1%と高く、先進国株式比率がわずか6.6%と異常に低いことに疑問を感じます。
私が不要と考えているヘッジファンド7.3%よりも先進国株式の割合が低いのはアンバランスです。
コモディティETF(GSG)も不要と考えます。

 参考: コモディティインデックス構成比 やっぱりコモディティファンドはお勧めできない


所感

また、先進国小型株式(SCZ)や新興国小型株式(EWX)が組み入れられているのに、全世界小型株式ETFであるバンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF(VSS)も組み入れているなど資産クラスに重複がおきています。

この資産配分比率が理想的と思われる個人投資家がどれだけいるか疑問です。




「セレブライフ・ストーリー」は投資対象となるか?

信託報酬が年0.72%前後に引き下げられたからといってコストがリーズナブルとは限りません。
「セレブライフストーリー」は、次第に株式比率を徐々に引下げて行くため、売買コストがかさみ、実質コストが高くなる懸念があります。


私は、海外ETFには投資していませんが、できるだけコストの低いインデックスファンドや国内ETFを利用してリバランスも自分で行うことで、よりローコストで世界分散投資が可能です。

ファンドも信託報酬だけでなく、低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2012年12月) のように実質コスト(信託報酬+その他費用)も確認する必要があります。



セレブライフ・ストーリーの実質コスト

第1期運用報告書から、「セレブライフ・ストーリー」の実質コストを(今後も同様の運用が行われると仮定して)算出します。
信託報酬は、引下げ後の数値0.70%台で計算した場合、下記となります。

<追記>
真の信託報酬は0.462%ですので、下記の計算は間違いです。

 ファンド 信託報酬 実質コスト
 セレブライフ・ストーリー2015 0.682%0.97% 
 セレブライフ・ストーリー2025 0.702%1.13% 
 セレブライフ・ストーリー2035 0.722%1.19% 
 セレブライフ・ストーリー2045 0.742%1.40% 
 セレブライフ・ストーリー2055 0.712%1.22% 


<追記>
水瀬ケンイチさんより、「セレブライフ・ストーリー」の真の信託報酬は0.462%で、実質コストが0.70%台ではないかとのご指摘をいただきました。

確認してみると、SBIセレブライフ・ストーリー2015/2025/2035/2045/2055における信託報酬率の引下げ及びファンド名称変更(予定)について (PDF) に「信託報酬を年1.3125%から年0.462%に引下げ」と書いてありました。

というわけで、信託報酬を年0.462%として実質コストを再計算してみます。

 ファンド 信託報酬 実質コスト
 セレブライフ・ストーリー2015 0.462%0.66% 
 セレブライフ・ストーリー2025 0.462%0.75% 
 セレブライフ・ストーリー2035 0.462%0.76% 
 セレブライフ・ストーリー2045 0.462%0.87% 
 セレブライフ・ストーリー2055 0.462%0.79% 


誤差はありますが、概ね0.70%台が実質コストに近そうです。
(SBI証券のセレブライフ・ストーリーの信託報酬は、「実質コスト」が記載されていそうです)



まとめ

信託報酬以外の売買手数料や保管費用がかさみ、実質コストがかなり高くなっています。
特にセレブライフ・ストーリー2045では、実質コストは信託報酬の倍近いです。

実質コストも割高です。
そのため、定年時の年齢まで持ち続ける(リバランス不要のほったらかし投資)には不向きと考えます。


<追記>
実質コストが最初から提示されている年0.70%前後であれば、リバランス費用も考慮すると妥当と考えられそうな費用です。

いびつなポートフォリオに加え、コモディティやヘッジファンドETFのように私には不要な資産クラスもありますので私は購入しません。
このコストで真のほったらかしにしたい方は資産配分比率に納得できれば、保有するのもありでしょう。


関連記事

 [2013.08.19追記]
 ETFバランス・ファンド 複数ETFを組込むNISA向けファンド登場



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tag : セレブライフ・ストーリー 信託報酬引下げ

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No title

ちょっと分かりにくいのはQAIですね。
これは実質的なエクスペンスレシオは年1.03%ぐらいになっています。
http://www.indexiq.com/docs/qai/factsheet.pdf

理由は、QAIの場合はファンド・オブ・ヘッジファンドになっているからではないか?と考えています。
とは言え、ショートしているETFもあります。

>タカちゃんさん
QAIはたしかにファンド・オブ・ヘッジファンドなので高コストですね。
実質コストもETFとしては高いですね。
ヘッジファンドに夢を見ている方には嬉しいのかも。
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川崎在住の40代サラリーマンのケンズ (kenz)です。
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