分散投資の大切さ 各資産クラスの年間パフォーマンスからわかること
CATEGORYベンチマーク推移

日興アセットマネジメントのコラムに 2012年度分を含む主要資産の年間パフォーマンスが掲載されていました。
過去記事 各資産クラスの年間パフォーマンス のデータを更新し、今後の投資に必要なことを確認します。
<最終更新日: 2023年1月13日>
リンク切れ等修正しました。
主要資産の年間パフォーマンス(2005年から2012年)
過去の好パフォーマンス資産から考える | 日興アセットマネジメント (PDF) ⇒リンク切れ

2012年は主要資産の全てが総じて好調なパフォーマンスとなりました。
海外REITの+40.9%を筆頭に、新興国株式+33.8%、日本REIT+33.6%と年後半に円安株高に触れたこともあり、全資産クラスが好調なパフォーマンスとなりました。
私の含み益、資産総額も過去最高になり、昨年度はリスク資産を持っていた方は報われた年になりました。
運用成果を向上させるためには分散投資が重要
過去の主要資産の年間パフォーマンスの推移を見ると。パフォーマンスの良い資産は一定ではなく、また、各資産の騰落には法則性もみられません。
そのため、中長期において運用成果を向上させるためには、好パフォーマンスをあげる資産を当てることに重きを置くのではなく、個人のリスク許容度に合わせて、国内外の幅広い資産に分散投資を行うことが大変重要といえそうです。
長期投資の過程において、上昇局面も下落局面も必ずやってきます。
表にある2008年のリーマンショック時のように、軒並みマイナス50%以上の下げ幅になることもあります。
(今後もあの程度の下げは必ずやってきます)
本人のリスク許容度を超えた損失に耐えきれず、投資をやめてしまうことが運用で一番やってはいけないことです。
集中投資をして大儲けすることが目的ではありません。
市場から撤退することなく、投資を継続するためには、幅広い資産クラスに徹底的な分散投資を行うことが必須です。
この表には載っていない日本債券クラスにも、他資産クラスとの相関の低さを考えると投資していくことが必要と考えます。
低コスト運用も重要
この表のリターンは、純粋に指数のものなのでコスト分マイナスになることを考慮していません。
来年以降、どの資産クラスが好パフォーマンスになるかはわかりませんが、コストは投資家側でコントロールできます。
徹底的にこだわって低コスト(低い手数料)の投資を心がけるべきです。
リスクなしで販売側は手数料を得られますが、リスクを取るのは投資家自身です。
「高コストでも良い成績だったらいくら信託報酬が高くても良い」などという金融機関サイド側に都合の良いトークに騙されないようにしましょう。
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